都会に残る江戸情緒「世田谷代官屋敷」
しかし、その沿線には歴史上著名な人物にまつわる史跡が点在し、それらを見てまわることでプチ歴史巡りともいうべき旅が楽しめる。
その中のひとつ、「上町」駅下車徒歩5分のところにある「世田谷代官屋敷」。
無料で入ることができ、現在残っているのは主屋、表門、そして玉砂利が敷き詰められたお白州跡。
建物の中に入ることはできないが、風情ある純和風のつくりが、往時の雰囲気を偲ばせてくれる。
その一方で、表門にある、太い格子の入ったいわゆる「武者窓」は、武家屋敷ならではの風格を感じさせるつくりで、近現代の建物ではまずお目にかかることのないもの。
近隣の街並みも静かで落ち着いており、まるで時代劇の世界にタイムスリップしたような、日常を忘れさせる雰囲気。
屋敷周辺では、世田谷名物「ボロ市」やホタル祭りも開催され、都心近くで交通の要路である
国道246号線沿いにあって、近隣住民の大切な息抜きの場、憩いの場となっている。
日常の合間、一息つきたいときにぶらりと訪れてみるのもいいかもしれない。